新型コロナウイルスが話題になってから数年が経ちますが、いま改めて「そもそもコロナウイルスって何?」という疑問を整理してみたいと思います。
「新型コロナウイルス」って名前、どういう意味?
まず名前からややこしいんですよね。
2020年1月7日、WHO(世界保健機構)がこのウイルスを暫定的に「2019-nCoV」と命名。その後、正式名称として「SARS-CoV-2」(サーズ・コロナウイルス2)が、ウイルス分類の国際的な機関「ICTV(国際ウイルス分類委員会)」により定められました。
そしてこのウイルスによって引き起こされる感染症が「COVID-19(コビッド・ナインティーン)」という名称になっています。
とはいえ、専門的な用語ばかりでは混乱するので、私たち一般人は分かりやすく「新型コロナウイルス」と呼んでいるのが現状ですね。正直このネーミングまわり、ややこしいです。
そもそもコロナウイルスって何なの?
コロナウイルスは、一本鎖のプラス鎖RNAウイルスに分類され、哺乳類や鳥類に感染することが知られています。人間に感染するコロナウイルスもいくつか存在しており、過去にはSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)が有名です。
現在の新型コロナウイルスも、コウモリなどの野生動物がもともと保有していたウイルスが、何らかの変異を経て人に感染する能力を獲得したものと考えられています。
インフルエンザウイルスのように、変異しながら何度も人類に影響を与える可能性があるウイルス…という位置づけですね。
主な症状と特徴
新型コロナウイルスの代表的な症状は以下のように言われています。
- 嗅覚・味覚の異常
- 呼吸器系の異常(咳、息切れなど)
- 高熱・倦怠感・頭痛・喉の痛み
- 吐き気や筋肉痛
軽症でもかなりつらい症状が出る場合もあり、人によっては無症状である場合もあります。これがまた厄介な点でもあります。
感染経路について
私も個人的に気になってよく調べましたが、現在までに判明している感染経路は以下の通りです。
- 飛沫感染
- 接触感染
- エアロゾル感染
とくに空気中では、少なくとも3時間はウイルスが感染力を保ったまま漂っているという実験結果もあるそうです。つまり、無症状の感染者がいた空間では、その後しばらく空気中にウイルスが存在している可能性があるということ。これは本当に怖いですね。
また、公共の場所では以下のようなものが感染の媒介になるとされています。
- 電車やバスのつり革
- ドアノブ
- エレベーターのボタン
- 椅子や共有スペース
さらに、物の表面に付着したウイルスも油断なりません。例えば、室温4度であれば14日間、22度前後でも7日間ほどウイルスが検出されたという報告もあります。
私なりのちょっとした工夫
仕事柄、他人から渡される書類を多く扱います。ウイルスの付着を考慮して、私は以下のような工夫をしています。
- 書類はすぐにコピーを取り、コピーを業務用に使用
- 原本はクリアフォルダーに入れて一定期間保管
- マスクの外側には極力触れない
- 使用後のマスクは折りたたまず即廃棄
神経質すぎるかもしれませんが、自分の安心感のためでもあります。
衛生習慣の見直しがカギ
現時点でも情報は日々アップデートされており、100%確実な答えはないのが実情です。しかし、個人でできる自己防衛はあると思っています。
特に意識しておきたい対策は以下の通り:
- 手洗い・うがいを丁寧に
- 洗顔もできればこまめに
- 適切な湿度管理で粘膜を保護
- 定期的な換気
- 体調不良の人とは距離を取る
- 3密(密閉・密集・密接)を避ける
- マスクは意識のシンボルとしても有効
おわりに
新型コロナウイルスについて調べていくと、情報の多さや複雑さに圧倒されることもありますが、大切なのは正しく恐れ、冷静に対応すること。
これを機に、日々の衛生管理を見直すことが、自分と周囲の大切な人たちを守る一歩になるはずです。