会社員が働きながら宅地建物取引士試験に独学一発合格(勉強期間6ヶ月)した方法

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2023年宅地建物取引士試験に39点取得して合格しました。

勉強を続けていく中で後半は「このまま行けば合格するな」という感覚を持っていましたのでもっと緊張感を持続できていれば更なる高得点を取得できたのではないかと思います。

勉強期間6ヶ月で、始める前の状況としては、会社の業務で係わりは有ったものの全く知識も無く参考書よんでいても何をいってるのかさっぱりわからん?という状況からのスタートでした。

もしこれから、宅地建物取引士試験を目指して頑張ろうと思われてる方に対して勉強のやり方の指標になればと、この記事を書いております。人それぞれやり方がありますので私の方法が絶対とは限りませんが、全くの初心者の方が勉強するのであればこのやり方は参考になるかと思います

私がやった勉強法は、最初は「簡単な参考書をとにかく流し読み」して、その後知識は「あこ課長のYoutubeをみながら、問題集を読む」後半は「問題集を周回する」方法です。かかった費用は参考書1冊と問題集4冊で12,000円程度だけです。

私は現在、他の資格試験の勉強をしておりますが、資格試験の勉強法は最終的には問題集を周回して選択肢の内容を全部覚えてしまう」という方法です。

ただ、「この問題は正解は3、この問題は・・・」という風に覚えるのではなく、「1は~だから正しい。2は問題のこの数字がこうであれば正しい」という感じで選択肢の内容のどこが間違いで、正解に擦るにはどうすれば良いのか?をとりあえず覚えてしまうことです。そうすると内容の理解はあとから付いてきます。

では、私が実践したやり方を順をおって、また、当時こうすれば良かったなという反省も踏まえて解説をしていきます。

プロローグ?試験を受けるきっかけ

仕事で、賃貸管理をしているのですが、あるときお客様に色々質問をされました。しかし、全く賃貸の知識が無いために答えることが出来ませんでした

ついには、お客様から「なんやなんにもしらないんだね?大丈夫?」とまで言われる始末。そのお客様とはお付き合いをすることはなかったのですが、非常に悔しい思いをしました。そこで・・・

「絶対に、宅地建物取引士を取ってやる!そして会社から資格手当(笑)をもらってやる!」という宣言でした。

しかし、資格学校を受講しようにもお小遣いが少ないし、授業料は非常に高価でした。確かに資格学校にいけば、手取り足取り教えてくれるし、スケジュールも言われたとおりにすれば問題ない。また、わからなければ教えてもらえる。至れり尽くせりではある。

そして宅建試験について調べていくと、結構独学でも取得されている方が多く見受けられました。
よし!独学で取ってやる!長々勉強するのもあれなので初年度で取ってやる!
こんな宣言から始まりました。

結果、初年度の受験で39点をとり、登録も済ませ、宅地建物士免許を取得しました。

かかった費用は、受験代を除き、参考書及び問題集の購入代金で12,000円程度ぐらいでした。

では実際にやった勉強方法を解説していきます。

【1ヶ月目】全体像がわからないのでとりあえずさらっと全体を知る。

最初は、宅建の試験ってどんなのが問題ででるの?これから始めました。

「LEC出版 宅建士合格のトリセツ 基本テキスト」

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■宅建初学者が最初に手にとるテキストは『合格のトリセツ』!

おそらく、宅建のテキストでこれ以上わかりやすく解説してるのは無いのではないかと思われます。
非常に読みやすく図解も豊富で、初学者でも読みやすいのではないでしょうか?
ただ、知識の量としては十分とは言えませんが、まずは何も難しいことは考えずに最初から最後までゆっくりと全体を読んでください。できれば2~3回ぐらい読んで宅建試験とはこう言う知識を得る必要があるのだなと読んでください。ここで全部を覚える必要はありません。まずは範囲を網羅し、何を問われるのかをある程度知ることが大切です。ある程度読めば次の段階に行きます。

もし、ここで多少壁にぶち当たってもという気概があるのであれば、過去問を試験時間を計ってやってみるのも良いと思います。当然解けません。でもいいんです。これが宅建試験だというのを感じれれば良いと思います。

あと、予算が厳しいということであればここを飛ばして問題集から入っていくのも良いと思います。ただ、全体の範囲やどういう科目があるのかが把握しにくいのでテキストは1つあったほうが後々に全体像を把握しやすいと思います。

1問1答問題集で問題を覚える。

次に宅建の問題の知識を深めることと、あくまで宅建試験は問題をみて答えを出すというのをやります。

「宅建士合格のトリセツ 頻出一問一答式過去問題集」

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これは、左のページに問題があり、右に解説が載っています。基本、私の勉強法では問題があってすぐ近くに解説が有るのは必須です。何故なら、その方が覚えやすいからです。やり方を解説します。

最初は、問題文を読んでも答えは分からないと思います。ですので、問題文を読んですぐに解説をそのまま読んでください.まずは○×を当てるのではなく、この問題は正しいのか?正しければそのまま覚える。間違えているなら何が間違えて要るのかを読んで覚える。難しいことは考えずに読んでください。用語など分からん!ってなったら、テキストをみてもいいですが時間が掛かりますので、スマホの音声検索でささっと調べてください。写真付で解説されている記事などをみれば覚えやすいと思います。

この時順番は?とか、権利関係はあとからでいいのでは?とか色々あるかもしれませんが問題ないです。頭からいってください。最終的には1冊全ての問いを全部覚えるかんじになります。

2周ぐらいしたら、○×判定をしていきます。紙で右ページをかくして、解いて行きます。この時間違えた場所は、5mmぐらいの付箋を貼っておいてください。で通してやっていったら、付箋がハリネズミのように成って行ってると思います。次は付箋が付いてるとこをやっていってください。正解したら外します。そうして間違えたところだけを何回も繰り返すとやがて付箋が全て取れます。そしたら、再度1から全部解いて、間違えたところに付箋を貼っていって行きます。1回目より少なくなるはずです。そしてまた周回ということを2~3回ぐらいします。

これで、宅建試験について、基本的なことは頭に入ったと思います。まずは、ベースとなる基礎をしっかりと覚えてください。

ここでの基礎知識は非常に重要です。これから更に勉強を進めていきますが、ひねった問題や間違いに誘導する問題などが出てきます。しっかりと覚え込みましょう。

筆者は一問一答式の問題集は表紙が破れる程使い込みました。単純作業でしんどいと思いますが結局階数をこなして頭にすり込むしかありませんので、ここは踏ん張りましょう。

2ヶ月目~3ヶ月目 あこ課長と共に・・・

ここからは、更に知識を深め、そしてその知識を問題文の正誤判定に活用できるまで強化していきます。

宅建の知識を入れる為に「Youtubeのあこ課長の宅建講座」を受講しましょう。当然無料です。

あこ課長の宅建講座
不動産会社で働く宅建士がお届けする【宅建講座】チャンネルです。 宅建を初めて勉強される方は、その用語の難しさに心が折れそうになるでしょう。 ですので、このチャンネルでは、難しい法律用語を、わかりやすく解説して、勉強のハードルを下げます。 ス...

そして、その知識をより深める為に

「LEC出版 出る順宅建士 ウォーク問過去問題集」【権利関係・宅建業法・法令上の制限・税・その他】

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をやります。

勉強の仕方としては、あこ課長の講座を1話づつ受講します。そして、その授業の内容の所をウォーク問過去問題集で解いてみます。分からない内容がでたらノータイムで解説を読み理解します。詰まり

あこ課長 → 問題集あこ課長 → 問題集あこ課長 → 問題集 ・・・・

と交互にやって進めていきます。ウォーク問題集が難しければ、「あこ課長 → 1問1答式 → ウォーク問過去問題集」とすれば解きやすいかもしれません。なんかこの勉強法は「イナズマ勉強法」とか言われてるらしいです。

いままで「LEC出版」を推してきたのは、授業の単位が「あこ課長の宅建講座」にかなり近いからです。まさに「あこ課長の宅建講座」の為に「LEC出版」を選んだといっても過言ではありません。

「あこ課長の宅建講座」非常にわかりやすく、難しいところは時間をかけたり、追加で講座があったりと安心して受講できます。これが無料で提供されてるのは本当に凄いと思います。

ただ、私の時は本年度の収録がまにあわず、昨年の講座をメインに受講しており、今年のが投稿されたら切り替えるという風にやっておりましたが、全く問題はありませんでした。(2024年度はかなり早い目に投稿が進んでいる様です)

「あこ課長の宅建講座」全部見るのは大変でしたが、結局最終的には2周ぐらい見たのではないかと思います。焦らずじっくり受講してください。ちなみに語呂合わせなどこの時覚えたことが、現在勉強中の「建築士」でも非常に役立っており、「さーこいちょーさんきゅー、ぴーすぴーす」は今でも活用しております。

あこ課長とは別に暗記に役立ったサイト

用途地域を覚えるのに「語呂合わせ」がよく紹介されます。LEC出版のトリセツのweb講座でも解説されていますが、田園住居地域を入れる入れないで覚え方が混在するかもしれませんので、今後を考えると入れた状態で覚えてください。私が覚えたサイトを紹介します。「カラオケカン」いまでもこれでおぼえてます。

1時間で暗記可能!?宅建の用途制限を簡単に覚える方法

1時間で暗記可能!?宅建の用途制限を簡単に覚える方法
宅建の勉強をしていると覚えることだらけで嫌になる、という方は多いと思います。その中でもごちゃごちゃしていて面倒くさいのは用途制限です。全く本質的ではないのですが、これを簡単に覚えられる方法があるので、ご紹介します。

あと、住居系や工場などで細かいところは夫簿無くて良いです。ホテルは?「ホテル・オーーークラ」ぐらいでいいです。

ちなみに、「建築士」の試験では、この用途地域の問題がでますが、「法令集」を持ち込み可能な調べても良い前提で問題が出ます。特例の部分がでたりするのですが、当然こんな所まで覚える必要は無いです。この地域には(㎡数や階数は別にして)なにが建てられるか?ぐらいで良いと思います。

時間があれば自分の住んでいる街の用途地域を(役所のwebページに公開されています)みて、馴染みの店の地域とか、ここにはこれがむりなんだ~とかみてるとより知識が深まります。やり過ぎは注意です、あくまで試験の為にとどめてください。

【4ヶ月から直前】あこ課長から一人立ちして問題集を周回する

「あこ課長の宅建講座」を2周ぐらいすると、大体覚えくるので問題を解く時間がもったいなくなります。ある程度の内容が頭にはいったら、ひたすら問題集を周回です。

「LEC出版 出る順宅建士 ウォーク問過去問題集」

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ひたすら周回します

問題を解いて、間違えたら付箋をページの横向きに貼ります。どんどん進んでいって最後までいったら、また最初に戻って今度は付箋があるところを解いて行きます。この時正解したら付箋を外すのではなく、ページの上向きに貼っておきましょう。正解しては居るが過去に間違えた要注意問題となります。付箋が嫌なら問題番号のよこにチェックを付けるのも良いと思います。ただ、問題を解くときに気を付けないといけないのは「この問いは正解は1だ」と覚えるのではなく、「なぜ1が正解なのか、2.3.4.は何が間違えているのか」をしっかりと意識しながら解く必要があります。そうしないと、極端な話し、問題文の順番を変えただけでも解けなく成ってしまいます。しっかりと正解の理由そして正解となるためにはどこをどう変えれば良いのか意識してください。そうしないと本当に意味がありませんあと、私は達成感を出すために、問題を本格的に周回するようになってから、表紙に1回周回したら丸いシールを貼るようにしました。これで、全体を何周したかが分かります。ちなみに私の問題集にはシールが8枚貼ってありました。

問題を解いていく中でどうしても、よく分からない。暗記はしたけど理屈がわからないなどのときには、われらが「あこ課長の宅建講座」を活用しましょう。語呂合わせを忘れたときもみてました。

わたしは、「所得税」が全く頭に貼ってこず、「あこ課長の宅建講座」を見直してました。なんなの「併用」って・・・税理士様に相談したらいいじゃない?とおもってなんとか覚えました。

私自身、「LEC出版 出る順宅建士 ウォーク問過去問題集」だけをやりました。おそらく、「本当にこれだけで良いのだろうか?」「他にも問題集かってやった方が良いのではないか?」「ちゃんと覚えるためにテキストかったほうがいいのではないか?」と想うかもしれませんが、大丈夫です。問題ありません。私は問題ありませんでした。むしろ、色々うろうろする方がよくないことを私は知っていましたし、知っていますし、実践しています。最近の問題集は優秀です。多少の偏りはあるかもしれませんが、合格という目的を達成することを考えると誤差です。

合格レベルを網羅している1種類の問題集を信じて、ひたすら周回してほぼ完璧に仕上げてください。

やっておけば良かった反省点

私がやっておけば良かったなと反省した点は、「公開模擬」です。

機会があれば、資格学校の模擬試験をうけていればよかったと反省しております。

実際に私は模擬試験や資格学校のサポートを一切受けないまま、受験当日を迎えました。
そこで、試験をうけておもったのが時間配分見越しの甘さと試験会場の不慣れでした。

試験を受けてみて、最初の問題が難しいとそれにかかりっきりになると当然時間が足りません。TOEICの試験を受けた方なら分かりますが、試験で時間配分は重要です。まず私は此処に不慣れでしたので若干焦りが出ました。結局全問解いて見直す時間が取れたので良かったのですが、見直しや、マークシートのマークし直しなどの時間を余裕を持つことは重要です

試験会場になれてないのも問題でした。試験会場にすわると周りのみんなは机にかじりつきテキストをガリガリやってます。自分は問題集を周回するやりかたですので問題集を持ち込んでいませんでした。なんか圧倒された記憶があります。結局、リラックスするのが優先かなと思い試験が始まる迄にスマホで小説をよんだり、英語単語を覚えたりしていました。
あと、基本自宅学習でしたので隣に人が要るのが不思議でした。集中したら気になりませんでしたが。
また、マークシートですがどのようなマークシートか分からなかったので、シャーペンを1.3mmと0.7mmと0.5mmの3種類に2Bのシャー芯をいれて望みました。結局1.3mmしか使いませんでした。これも事前に知っていれば余分な準備は要りませんでした。(宅建試験以降、マークシート試験には0.7mmのシャーペンとBのuniのシャー芯、消しゴムはMONOの学習用消しゴムで受験しています)

その後の資格試験では、「公開模擬」を受けるようになりましたが、試験3ヶ月前に受けた模擬試験で、合格点を上回る点数を確保してしまって、これから3ヶ月の勉強スケジュールがある意味難しくなったのはなんとも言えなかったです。

皆さん気になる勉強時間

結局平日で大体2時間、土日で5時間ぐらいかと想いますので

(2時間×5日+5時間×2日)× 4週間×6ヶ月=480時間

宅建士の資格を取るのに6ヶ月で600時間(資格学校で400時間)といわれているので、そう考えるとちょっと少ない目?といえるのではないかなと思います。というか、実際、1ヶ月ぐらいまえには過去問がほぼ解けるようになっていましたので、会社の上司にも「よっぽどのことがない限り合格できると思います」と言えるぐらいにはなってました。

まあ何でもそうですが、早めに多めにやって行くのは良いと思います。ただ、燃え尽き症候群になることが無いようにペース配分やストレス発散には気を付けましょう。私も、試験がおわって1週間は燃え尽き症候群でした。すぐに次の資格試験に取りかかったので一瞬でしたけど。

終わってみて

宅建士の資格を取ろうと決めて、勉強を始めました。そして、宅建士免許を取得しましたが、取得できたのはこれだけではありませんでした。勉強前と比較して、自信や集中力がついて、より柔軟な思考が出来るようになったと思います。結果的に、宅建士を目指したことは自分にとって資格習得以上にメリットのあることでした。デメリットとしても、費用と時間ぐらいですが、勉強してる間は余計な出費も無駄な時間も無く有効活用できたといえばデメリットではないのかなと思います。

いま、筆者は新たな資格習得に向けて勉強しております。今回はテキストを購入せず、最初から最後まで一貫して問題集と過去問のみで挑んでおります。まだ試験日は来ておりませんが模擬試験でも順調に結果がでているところからやり方としては間違えていないのかなと思っております。

資格試験と平行して英語を勉強しておりますが、目的を「字幕なしで映画を楽しめる。そして、日常的な受け答えは英語でも問題なく出来る」としているので過去問も何も有りません。
英語コーチ-イングリッシュおさる」のYoutubeをみて頑張って勉強しております。

この記事が皆様の資格習得のお役に立ったなら幸いです。

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