IF関数は非常に汎用性が高く、またIF関数の基本型になります。以下のページで使い方をご紹介しているのでご覧ください。
今回は、IF関数の亜種としてIF関数でもできるのですが関数として確立されており、限定的な使い方ではありますがより使いやすくなったもので使用頻度の高いIF関数の亜種をご紹介したいと思います。
IF関数を亜種を解説していきます。
IFS関数 複数条件を設定
IF関数は、条件を設定して、条件が真か偽かで処理を行っておりましたが、並列する複数の条件を設定はできませんでした。IFS関数は複数の条件を設定し、真であった場合に処理をする関数になります。
例えば、とあるイベント会場があり100人が定員なのですが、100を超える日数と120人を超える日数をカウントしたいとします。
IF関数で、100を超えるときに”○”を表示、120以上のときに”◎”を表示、100以下のときには空白という条件を設定する場合は「=if(セル>100,if(セル>=120,”◎”,”○”),””)」と設定を行います。
これをIFS関数で設定してみましょう。
IFS関数の基本形は
=IFS(理論式,真の値の場合1,[理論式],[真の値の場合2],・・・)
となります。そして理論式が複数当てはまる場合は、前に記述されたことが優先されます。上記の式の場合、C4>=120の条件をみて”◎”を表示、次にC4>100の条件をみて”○”を表示、C4<>0(意味はC4に0以外の数値という意味です)の条件をみて””(空白)を表示しております。
(因みにc4に0の数字を入れると、条件に当てはまらないとして”N/A”という一種のエラーメッセージみたいなものを表示します。)
同列の条件で、数値違いで条件を設定する場合にはIFS関数を使います。
SUMIF関数 条件に当てはまる数値の合計を求める
SUM関数とIF関数を合わせたような関数です。特定の条件に当てはまるセルの合計の値を表示します。
SUMIF関数の基本形は
=sumIF(範囲,検索条件,[合計範囲])
となります。
上の式では、C4:C13の範囲のなかで「”>100”」として個々で100より大きい数をしていして、その合計を求めております。基本形の合計範囲と範囲が同一のために省略しております。
SUMIF関数のもう一つの代表的な使い方として、範囲と検索条件に当てはまる列の合計範囲の数字を合計するという物があります。詳細説明しますと、上の表であれば例えば日数の1~5日までの合計を求めるという方式です。これをうまく使えば日数の所に曜日を入れて日曜日だけの合計を求めるというような応用も可能になります。
上のSUMIF関数では、B4:B13の範囲で”<5″として5までの数字の列(横並び)のC3:C13の数字の合計を出力します。
なかなか限定された特定の使い方に成りますが、この関数があるのとないのとでは大分使い勝手が変わります。これをIF関数だけで対応しようとするとできないことはありませんが、難しくなります。
IF関数の亜種のそれぞれ
IF関数の亜種は数多くありますが、なかなか特定の条件でないと使わない物ではあります。
ですが、このような亜種があるといことでご紹介します。
COUNTIF関数 ・・・特定の条件に当てはまる数をカウントする。
COUNTIFS関数 ・・・ 複数の特定の条件に当てはまる数をカウントする。
IFERROR関数 ・・・ERRORが発生するか確認してその値を出力する。
などです
COUNTIF関数は使うことがありますが、私の感覚上ですがこれ以外のIF関数はかなり特殊な印象をうけて私はほぼ使ったことはないです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
IF関数とはちょっとちがう、でも条件を設定してそれに当てはまるセルの数をカウントする、合計求める、複数条件があるというのが亜種です。
基本型のIF関数をマスターしていくと、「こういった使い方ができないかな?」と思うときがあります。その時にあてはまるのがIF関数の亜種です。まずはこういった関数があるということを覚えていただいて、ふとしたときに思い出していただければと存じます。
この記事が皆様のExcel関連の悩みを解消できたのであれば幸いです。